【心豊かに生きる100のヒント 15】人の話を聞く力
2014年11月28日
皆さん、こんにちわ。アクシアバイオの齋藤です。
本日も、【心豊かに生きる100のヒント】を ご紹介します。どうぞお楽しみに☆
カウンセリングにおいて、傾聴法というのがあります。字が「聞く」ではなく、「聴く」と表しているように、ただ聞くということではなく、相手の話や気持ちをありのまま受け入れて、相手に共感したりしながら、寄り添って話をそのまま聴くということです。そのときには、自分の価値観をわきにおいて聴くことが大切になります。
しかし、実際にクライアントと接して、話を聴く、傾聴するときには、自分は何かにとらわれないと思って話を聴くのではなく、自分には話を聴く際に、自分独自の心理的ブロックがあるということを自覚することが大切になります。心理的なブロックはないというのではなく、それがあるのを自覚しながら、しかしそれにとらわれないように相手に共感したりしながら、気持ちを聴きます。そうすると逆説的ですが、より相手の話をそのまま聴けるようになります。
心理的ブロックのリストの例として以下のようなものがあります。
●自分の感情と違うとそれを言いたくなる。
●相手の価値観に反論したくなる。
●相手の価値観と同じだと賛成したくなる。
●相手が全然わかっていないことを言うとガイダンスしたくなる。
●相手の印象や話しぶりから勝手なイメージに相手を作り上げてしまう。
●言葉や態度、表情にとらわれて、他のポイントをとらえられない。
●判断や方向性を誘導したくなる。
●はっきりしない態度にイライラする気持ちがある。
●シナリオをもってかかわってしまう。
●気づきが深まらないと、話しての解決のエネルギーが弱いと思ってしまう。などなど
これはカウンセラーがクライアントに接して、傾聴するときの心理ブロックのリストですが、日常、会社で、家庭で話しをしているときに、我々は人の話しを聞いているようで、実際には聞いていないことが多いかもしれません。
心理ブロックのリストにあるように、相手が何かを言ったときに、それを相手の意見としてそのまま聞くというよりは、すぐに「それ違うな」と最後まで話を聴かないで思ったり、最初から相手を型にはめて判断したりして、実際にその人の言っていることをそのまま受け取るということを案外していないことが多いかもしれません。
皆様もすぐに人をジャッジしたり、最後まで話を聴かずに決めつけたりせずに、職場で家庭で人の話しをそのまま聴くということを少し心掛けてみられると、人との関係やコミュニケーションがよりスムーズにいくかもしれませんね。
本日も何かの参考になれば、嬉しいです。
参考:ヘルスカウンセリング学会資料